2006年12月25日

一眼二足三胆四力 実戦?実践?其の12

・・・・・・年内に何とか終わらせるたいなぁ(^^;
次回に実際に動き出すところを書き出す『予定』です。


〜 人々を煽動する者・『ちの巻』 四戒〜

昔(といっても半年前まで)は平気で某所に書いてましたが、今思うと武道家・武術家として恥ずかしい限りのことをやっていました。

それは24歳ぐらいのときに打撃経験者によくつかったものでした。

これは治療法・三軸修正法の池上 六朗さんと大学教授にして合気道家の内田 樹さんが『身体の言い分 right time right place』という本で書いていた言葉をかりるならば

『空間は四方に逃げれるが時間は一方向(未来)にしか流れない』
『よって未来を先取りしたものには勝てない』
というものが一番近いものだと思います。

実際に使ってみたものとしては
『私は指一本で貴方を投げます。突きでも蹴りでも何をやってもいいからかかってきてください。』

『時間もあまりありませんし、三人全員でも何でもいいのでかかってきてください。一人・二人でもいいですが、同じですから』

これは文章まんまみると魔神は達人なのか?と勘違いしてしまいそうですが、そうではありません。
(そう思わせるのもテクニックのうちですが)

当時の私は今の流派は始めたばかり、先にはじめた合気道3年ほどで休み休みの出席で実力は茶帯に及ばないな、という程度でした。
そんな私ですから、自分より強い相手のほうがほとんど。
むしろこいつはやっべー、こいつに勝てそうもないなぁ〜というときに使っていたテクニックでした。

この口合気にはいくつかキーワードがあります
『相手の頭に明確に具体的な数字や動作をイメージさせる』
  …突きでも蹴りでも、三人全員でも

『それでいて自分は自由に動けると勘違いさせ』
  …何をやってもいいから、一人・二人でもいいです

『終りは明確に想像させ、それはかならず一つの終りであること。ありえないことほど暗示にかかる』
  …私は指一本で貴方を投げます、同じですから


『突きでも蹴りでも何をやってもいいからかかってきてください。』
『三人全員でも何でもいいのでかかってきてください。』
といわれた瞬間、相手は『突きでも蹴りでも』『三人全員でも』を頭でイメージしてしまいます。

そしてありえないことをいいます。
突き蹴りを指一本で投げる、多数の敵を征圧するなどといった途端、
相手の頭の中で『そんなことはない!できるはずがない!』という反発がうまれます。

反発ですが同調してしまいます。言葉に魅入られてしまいます。
周りにギャラリーがいるとますます逃げられなくなり、言葉を無視できなくなります。


もちろん、頭の柔らかい相手ならば指定されたこと以外をやってやれば食らうにちがいない!と思ってやってくるので予防線をはってしまいます。
それが『何をやってもいいからかかってきてください。』『一人・二人でもいいですが、同じですから』になります。

相手は他をやっても無駄なのか?と勝手に妄想してしまいます。
しかも何をしてもいいといわれると最初にだした条件に従うしかありません。

ここで逃げ場をたってしまうと相手はもう最初でいった条件でしかやるしかありません。身も心もガチガチになります。この時点で戦闘力が凄まじく落ちてしまいます。呼吸は乱れてすごく相手の心理状態がわかりやすく、こちらにつながった状態が生じます。
さらに何をやってくるのかは見えていて、しかもこちらが出したルールです。
そのルールというか、場をつくると他の動きを相手は封鎖され、金縛りにちかい状況になります。

しかも、これをいうときは外でいっていました。
下はアスファルト。投げられたら、と一瞬考えて万が一のことを考えてしまいます。

頭には勝手に想像してしまったビジョンが勝手に焼きつきます。

そこで呼吸をとって私が先にちょっと誘いをかけると相手は『あ!』とおもって頭に焼きついた通りの動きをします。
他の動きを封じられてるうえに、釣られてでた動きは腰がぬけてしまっています。
しかもタイミングまでこっちが誘導していれば簡単に技はかかります。
武術の勝負(しかも合気道が苦手であり、相手が長年しているはずの打撃の勝負)と思わせていて、相手が思っているところと別のところで勝負をしてしまうのです。

技や結末よりその口合気とそれが浸透しやすい場をつくる呼吸をよむ感覚や、言葉を浸透させること、そして一番大事なのは絶対に成功する!という確信をもてることが大事だったりします。
できるかな?と思っていると絶対にかかりません。
絶対にかかる!と信じねばかかりません。

しかし、このテクニックを使うのは人としてどうでしょうか?
弱っている相手に限定した条件のもと、かかるのが当たり前の状態で相手をだますような行為を行う癖をつけるのはどうなんでしょうか?

今の私は当時の私を正直、関心しません。
土壇場の戦う場ならともかく、真摯に向かい合ってくれる稽古仲間をこのような対応をしてしまうとは。


そしてテクニックを多用すると自分の実力を勘違いして天狗になってしまいます。
あまりに簡単に相手の戦闘能力を下げてしまうことができるからです。
そして武技を一生懸命やらなくなります。そして技は乱れ、地におちました。


そして暗示をつかった技である以上、こいつを知っている相手にはかかりません。破法は簡単です。
乗せられるのではなく、こっちが相手が言ったことを逆手にして今度は乗せかえすだけです。
術者の『予言』が始まった瞬間に欠伸でもするなり、余所見をして 「聞こえない。もう一回いってみて?」と相手の呼吸を外して今回の場合なら「おーし、突いていいのね?」「おーい、1人でも2人でも3人でいってもいいんだってさ〜」といって自分の意思で動けばいいだけです。

もっと余裕があれば「ミゾオチにめがけてついていい?」「金的はありですか?」とか、「あの人もいれて四人にしていい?」「こいつ調子わるいから2人にしていい?」といってもいい。
今度は予言したモノが結末どおりに動かなければいけない、という金縛りにかかります。
術がそのまま返されるのです。

今おもうとあまりにリスキーで、下準備に時間がかかるので実戦で使うには不完全だったことも放棄した理由の一つでした。

しかし、コレは呼吸をつかった駆け引きや『3つの先』を実際に使う経験としては大変役立ちました。

武術・武道の一端に過ぎないまでにしても『3つの先』をとる方法は私がやった初歩クラスのものでもいくつもあることをしりました。
私がやっていたのは相手の選択肢を狭めていく。思考を固めてしまう。

反発させる。
同調させる。
勝てると思わせる。
負けると思わせる。
選択肢があると思わせる。
選択肢が無いと思わせる。

・・・etc



導くのは呼吸。
導かれるのは相手か?自分か?両者ともなのか?
いや、それは相対的なもの。形はあまり関係ない。
どんなときも先をとっていく。
後で二人のタイムラグがでてくるだけ。
だから先も『3つの先』があり、さらに細分化していくと聞く。

そしてこれらを実際に使うためには精神的な崩しを使うとより効果的なことも学びました。

剣道では戦いにおいて戒めるべき精神状態、四戒(しかい)とそれを呼びます。

(『りの巻』に続く)
ニックネーム オシャベリ魔神サマ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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